眠れる獅子はいま.......
航空券の代金が他のどの航空会社のものよりも安く、一方でサービスなどで良い評判を聞かないエア・チャイナ。学生の貧乏トラベラーにとっては、とにかく「落ちなければ」それで良い。
合計で約15時間の空の旅。結果から言うと、ネットでの評判ほど悪いものでもなかった。CAは英語が通じる、トイレはキレイ、機内食も食べられる(そんなに美味しくなかったが......)し、映画も見られる。値段を考えると、これで充分。
気になるとすれば、他の搭乗者たち。エア・チャイナなだけに、当然搭乗者の多くは中国人。世界経済を牽引する彼らはとてもエネルギッシュ!
・隣に座っていた男性3人組は北京からニューヨークまでの約13時間を終始しゃべり倒した。まるで居酒屋かのような声量でしゃべりまくる。元気だな......
・当然だけどフライト中に3〜4回ほど、CAがキャリーに積んだドリンクを運んで来てくれる。ところがなんとフライト中盤あたりから中国人たちが勝手にCAのスペースに行ってドリンクをそこから持ち出して来るように......ここにドリンクバーが自然発生。っていうかあのCAがいつもいるゾーンって勝手に入っていい場所なのだろうか。特に怒られている様子もない.......エア・チャイナはドリンクバー方式なのだろうか。
・前の席には頭の禿げあがった50歳くらいのおじさん。4時間に1回ほどのペースでCAが乗客のゴミを回収するため総出になる、その隙を見てドリンクバーからビールを奪取、仲間に「手に入れてやったぜ」と自慢せんがばかりのジェスチャー。
・CAが、休憩中なのか皆同じカップラーメンを食べていた。しかも乗客から見えるところで...,...
・なぜか中央の小スペースに人がわらわら出てきて、立ち話を始める。その中でもあるおじさんは人前で上のティーシャツをかきあげながら腹をかきむしり、よく肥えた腹を恥ずかしげもなくあらわにする。
・フライト中も座席頭上の大荷物を載せるボックスを開閉しまくる。そして、開けっ放しにして立ち去る。
・おしぼりが中国の匂いがする。言葉で言い表せません。ただ、嗅いだ人は全員きっと「中国だ」ってなるはず。
・着陸後、席から立ち上がり始めるタイミングが明らかに早い。まだスピードが出ている頃から構わず立ち上がって帰り支度をする。
上から目線で散々書きたてたが、全て本当のことだからしょうがない。これも文化の違い。この大胆さが中国の強さなのかもしれない。