悪の枢軸
「コンニチハ、サヨウナラ、アリガトウ、少しだけ日本語がわかるよ。日本大好き!」
当然ながら、日本人を目の前にして「日本は好きじゃない」なんて言えない。「愛国・反日教育」の影響を1ミリも感じさせない好青年たちに、心から「ありがとう、僕も中国が好きだよ。」とお返事をする。
常人の精神を持った人間であれば、日本人を前にして「日本が好きじゃない」なんて言えないし、中国人を前にして「中国が好きじゃない」とも言えない。これはどこの国であっても同じこと......ただし、例外が一つ。アメリカ人にだけは、「アメリカが好きじゃない」と正面きって言える。
フランス人: 「お前、アメリカ人かよ。俺、アメリカ好きじゃないんだけど。」
アメリカ人: 「うん、俺も好きじゃない。この国は諸悪の根源だwww」
また、アメリカ人の友人がこんなことを話してくれた。
「たとえば、お前がアメリカやフランスといった海外旅行先で日本人に会うのはどんな気分だ?俺は旅先でアメリカ人にだけは会いたくないね。せっかくアメリカから離れられたというのに。それでも不幸なことに、アメリカ人に会ってしまう。ほら、マクドナルドでやたらとうるさい外国人を見たことがないか?あいつらは間違いなくアメリカ人だ。」
それでいて僕の感覚からすると、国民一人一人の愛国心は日本よりも高いように思える。道を歩けば、家の庭やら広場やらに掲げられた星条旗をよくみかける。たまたま知り合ったホームレス(後述しようと思う)がこう言っていた。
「毎日どうやってご飯食べてるの?」というなんとも失礼な質問に対して、
「ここはアメリカだぜ。世界で1番の国だ。俺は物乞いなんてしない。ただ、善良であることだ。そうすれば、この国では食うものに困らない。」
なんとも興味深い国である。