この星の一等賞になりたいの卓球で俺は!
ハビエル&ヴィッキー家での滞在は4泊5日。かなり長い。
最悪の出だしではあったものの、しばらくするとハビエルもヴィッキーも意外と良い人だってことがわかってくる。
ハビエル「俺は実は高校の時に日本に行ったことがあるんだよ。学校のプログラムでさ。確か『江ノ島』っていったけ?そんなところに行ったことがあるよ。」
「『こんにちは』、『さようなら』、『すみません』。どうだ、日本語も知ってるんだぜ。」
ヴィッキー「あたしは実はプエル・トリコからこっちに来たの。最初の頃は英語なんて全然分からなかったわ。あなたはあの時のあたしよりずっとマシよ。」
ハビエル&ヴィッキー家の最後の夜、2人が遊びに誘ってくれた。
「今夜、友達と晩御飯を食べにいくんだけど、一緒に来ない?」
ハビエルは仕事だったので、マンハッタンのとある駅近くの公園で僕とヴィッキーがハビエルの合流を待つ。周りを見ると5〜6人が集まってサッカーのリフティングをやっている。アメリカではサッカーはそんなに人気がない。その場でやってる人たちも、日本人と比べたら正直そんなに上手くない。
「あの人たちより、僕の方が上手いよ。」
調子に乗ってポロっと言ってしまった一言。
「じゃあ、一緒に入れてもらいなさいよ。」
ヴィッキーに背中を押されつつ、輪のなかに入れてもらう。
突如として現れたジャパニーズ。
久しぶりに、小学校からサッカーをやっていて良かったなと実感。スポーツは言語の壁を越える。
現代世界の3大共通語:英語、IT、会計
に「スポーツ(特にサッカー)」を追加するべきだと思う。
ハビエルと合流後、バーへ向かう。入り口でコワモテの黒人にIDを見せ、入場。音楽が爆音で鳴り響き、めちゃくちゃうるさい。至る所でアメフトの中継を流している。
しばらくすると、ハビエルの友達のカップルが登場。ハビエルの友達カップルも、見た目はかなりハデ。男の方はハビエルと同じくらいガタイがよく、タンクトップを着ている。彼女はクールな黒人女性。この2➕2➕1の構造、完全に僕1人が浮き上がっている。この先どうなることやら.......
まず男同士の挨拶として、アメリカの映画でよく見る、いいろいろとゴチャゴチャやる握手を、雰囲気で乗り切る。(いまあの時のテンパっている自分を思い出すと、おかしくてしょうがない笑)
その後は一緒にビールを飲みつつ、会話を頑張って聞く。(英語が早いし音楽もうるさいし、会話に全く入れない。)しばらくすると、お店をはしご。次のお店には、ビリヤードやダーツがそろっている。何をするかと思いきや......
「ビアポン」。写真のように両端にビールの入ったコップを並べて、そこをめがけてお互いにピンポン球を投げ合うゲーム。ボールがコップに入ったら、入れられた方がそのコップのビールを飲み干す。その他にもルールがあって、意外と奥深くて面白い。
繰り返すけど、スポーツは言語の壁を越える。
その後、ビリヤードをやってハビエルたちと一緒に帰宅。帰りの電車では、僕とハビエルでヴィッキーにいろいろと日本語を教えてあげた。
アメリカ人と心が通じ合った1日。